〈ママ必見!〉乳がんになったのに生命保険がおりないことがある?!ウソ?!ホント?!
今回は保険のお話。
前回の保険のお話では、乳がんの放射線治療で寡分割照射という短期間治療を選んだ場合、放射線の総線量が足りなくて生命保険がおりないケースがある、ということでしたね。
今回は乳がんの診断で同じ「がん」でも生命保険の適応外になることがあるというお話です。
目次
浸潤性乳がんと非浸潤性乳がんとは?
乳がんは、周囲の組織まで浸潤している浸潤性乳がんと、乳管などでとどまり周りの組織までは浸潤していない非浸潤性乳がんの2種類に分かれます。
非浸潤がんは分類上、上皮内新生物(上皮がん)とされていて、昔に契約した生命保険商品の中には、非浸潤性乳がんが保険給付の適応外とされたり保障が少なかったりするものがあるんです。
約款などに悪性新生物が対象でも「上皮内新生物を除く」と書いてあるものは確認が必要です。
今の新しい保険では、その区別のないものが増えてきていますので、保険の内容が今の時代に見合っているものか見直しましょう。
それにしても、いざというときのために保険をかけているのに…って思いますよね。
私もこの話を聞いたときは「は?」といった感じ。
同じ悪性新生物なのに、どうしてか…?とても不思議です。
思わず家に帰って保険内容を確認しました。
上皮内新生物とは?保険の保障はどう変わる?
人間の細胞にはいくつかの層があり、大まかに言うと「上皮細胞」と「上皮細胞よりも深い層の細胞」に分けられます。
悪性新生物はその「上皮細胞よりも深い層の細胞」に浸潤しているので転移などの可能性がおおいにあります(大腸だけは分類が少し違います…)
上皮内新生物は、「上皮細胞」にとどまっているものであるため、多臓器への転移の可能性は低いのです。しかしながら将来は悪性新生物へと変化する可能性もあります。
要するに上皮内新生物は「がんの芽」ともいえます。
転移する可能性が高いか低いかで変わってくるイメージですね。
この違いで保険のどのような内容にあらわれてくるかというと、診断給付金と手術給付金です。
がんと診断されたときにもらえる診断給付金では「給付金額」と「支払回数」に差が出ることが。
手術をした場合にもらえる手術給付金は「給付金額」に差が出てくることがあります。
少しでもお金が戻ってきてくれることほど、安心なことはありません。
一度、がんになってしまったら、取り除いたり抗がん剤をしたりして検査の画像上で見えなくなったとしても、おおよそ5年間は新たにがんが出てこないかをきちんと見ていかなければならないのです。
そしてもし再発した場合はまた闘いが始まるわけです。
その都度、お金の心配をするのは、闘病生活にも暗い影を落としてしまします。
どんな保険を選ぶ?その理由は?
給付金額と支払回数が変わるなら、上皮内新生物でもしっかり保障してくれる保険がいい?!と思いますよね。
結論から言うと「女性のほうが上皮内新生物に罹りやすい」といった傾向があるので、女性が選ぶ場合はどちらの保障も手厚い方がいい!!
ということ。
2016年の統計を見ると、悪性新生物と上皮内新生物の割合で言うと、男性は8.8パーセントが上皮内新生物で、女性は12.7パーセントです。
この統計からも女性の方が男性よりも上皮内新生物に罹りやすいといえます。
女性が保険を選ぶときには、悪性新生物も上皮内新生物にも同等の保障が受けられる保険を選ぶのがおススメです!!
ぜひみなさんも一度保険の内容を確認してくださいね!