ベースフードは子どもも食べられるのか

1食分食べれば1日の3分の1の栄養素がほとんど摂れると話題のベースフード(※)ですが、大人はともかく、子どもも食べられるのか?!

栄養素が満点のベースフードなので、せっかくなら子どもにも食べてもらいたい、そんな思いになりますよね。

私が子どもにオススメするとしたらベースブレッドなので、今回はパンで検証してみたいと思います。

ベースブレッドは子どもが食べても大丈夫?

これについては公式サイトからもメッセージが載せられています。

0歳~1歳までは、まだ消化機能が未発達な時期です。全粒粉やもち米を含み、食物繊維量も多いBASE FOOD®︎は消化がむずかしいので、食べさせるのは控えてください。離乳食の完了期といわれる1歳~1歳半頃には、やわらかく煮込んだものをスプーン1杯ずつ、様子をみながら食べさせてください。量は1/3程度が目安です。しっかりと噛めるようになる1歳半~3歳頃には、通常よりやわらかくゆでたものを、咀嚼を教えながら1/3~半量程度食べさせてください。おとなと同じかたさを食べられるのは、3歳以降となります。ただしお子さまによって個人差も大きいので、上記を目安に、便の状態などをみながら徐々に食べさせてください。BASE FOOD®︎は栄養バランスがいいので、毎日の食事管理がかんたんになります。また噛みごたえもあるので、咀嚼を教えるのにも適しています。お子さまの様子をみながら、毎日の食事にご活用ください。また管理栄養士に、妊娠されている方にお召し上がりいただいても問題ないことを確認しておりますので妊婦のかたも安心してお召し上がりいただけます。

ベースフード公式サイト

要約すると、消化機能の未熟なうちは与えずに、1歳を過ぎて消化機能が整ってきたら、うんちの状態を観察しながら柔らかく茹でたり煮たりしたベースフードを少しずつ与えることから始めてみてください。

ということです。

栄養素は満点ですが、離乳食に使うには食物繊維が豊富すぎるのと、噛みごたえのある食感のため、噛む力が弱い場合は喉に詰まらせる可能性もあるため、1歳を過ぎても必ず見守りのもと与えるようにしてください。

さらにはベースブレッドに関してはパン自体の水分量が少なくパサパサしているものもあるので、水分も一緒に飲みながら与えるほうがより安全だと思います。

ちなみに、1歳になってくると、胃の機能も発達し、どろどろに煮込まなくても消化をこなすことができるようになります。また、歯も上下の前歯が生えそろってくるので、少々弾力のあるものでも噛みきることが可能になってきます。

さらには脂肪を消化する能力も育ってくる頃なので、ベースフードのようないろんな栄養素がバランスよく入ったものを与え始めてもよい頃というのも納得できますね。

ただ、発達には差がありますので、栄養が気になるからと無理に与えるのではなく、子どもさんの成長に沿った与え方をしてあげてくださいね。

ベースブレッドやベースパスタの添加物について

これについては頭を悩ませた親御さんも多いのではないでしょうか。

実は私は子どもの頃からアトピー体質でかつアレルギーも多く、添加物と聞くとなんとなく体に合わないものが多かったイメージです。

しかし、ベースフードのパスタやパンには添加物が含まれていないものも多いです。

ベースパスタには合成保存料、合成着色料、合成香料などを使っていません。

ベースブレッドではプレーン味とチョコ味は添加物や保存料は使われていません。ただ、シナモン、カレー味はショートニングや乳化剤などが原材料に使われていますので、気にされている人はプレーン味かチョコ味を選びましょう。

また、チョコ味はpH調整剤は使用されています。

美味しいものを作るときには、完全に素材そのまま、というわけにはいきませんね。ちなみに、豆腐を作るときに必要な〈にがり〉も添加物とされていますから、添加物だからといって全て排除することは難しそうです。

また、子どもに食べてもらうためには〈美味しい〉ということも大切ですよね。

ちなみに我が家の年長さんと小学生に食べてもらいましたが、ベースブレッドのプレーン味はなんとも大人味だったようで、そのまま食べさせるには子どもにはハードルが高いようです。

やはり、味はシナモンやメープルのほうが甘いので美味しいとのことでした。

ただ、チョコ味も甘さ控えめながらも美味しいと言ってくれていたので、我が家の子どもには人工的なものが少ないチョコ味を選んでいます。

おやつにはベースクッキーがオススメ

ベースフードからはおやつにクッキーが販売されています。

このクッキー、4袋で1食分なのですが、1枚が小さいわりにかなり腹持ちが良いので1袋だけでもおやつとして食べる分にはじゅうぶんです。

栄養素も市販の駄菓子を食べるよりよっぽどバランスよく含まれているので、子どものおやつとしてもぴったりです。

全粒粉のおやつなので、しっとりさは無いので水分をとりながら食べることをオススメします。しかし、腹持ちはよく、ココア味は噛めば噛むほど味が出て子どもでも食べられます。

アールグレイ味は、甘さがかなり控えられているのでもしかしたら子どもは苦手かもしれません。子どものおやつとして食べてもらうならココア味が良いでしょう。

このクッキーも食物繊維が豊富で少し固いので、乳児さんのおやつとしてよりは、幼児さんへのおやつにしたほうがいいかもしれませんね。

大人でもパサパサ感が気になるので、水分は必須ですよ。

クッキーの賞味期限はおよそ2ヶ月で常温保存ができますから、保存も心配ないですね。

ベースフードと子どものまとめ

●ベースフードを与えるのは消化機能が発達して前歯がはえそろう1歳以降に柔らかくして、子どもの状態を見ながら与え始めること

●ベースパスタ、ベースブレッドのプレーン味とチョコ味、ベースクッキーは合成保存料、合成着色料などを使っていない

●ベースクッキーはおやつにオススメ

●ベースフード、ベースクッキーはどれも全粒粉で作られていて飲み込みにくいので必ず水分をとりながら、喉に詰まらせないかを見守ってあげること

栄養満点のベースフードも子どもの発達をみながら与えてあげてください。

子どもを思うと栄養満点なのは素晴らしい食品ですが、絶対食べないといけないわけではありません。

手軽なので、ちょっと日頃の育児の手助けに取り入れたりすると、親の心にもゆとりができると思いますよ!

(※注釈)この記事におけるベースフードやベースブレッドに関する栄養素についての内容は、栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。ということです。