モリブデン徹底解説!ベースフード(ベースブレッド)の栄養素について
みなさん、完全栄養食のベースフード(※)をご存知ですか。
その名の通り、1食分で1日の三分の一の栄養素がバランスよく取れる食品のことなのですが、栄養バランスの表を見てください。
たんぱく質とか、炭水化物とか、鉄分、ビタミン…それくらい有名な栄養素は分かりますが、なかには聞きなれない栄養素の名前も。
今回はそんなあまり知られていない栄養素のモリブデンについて説明していきます!
目次
モリブデンってなに?知られざる栄養素
たぶん、このモリブデンは一般の人には聞きなれない栄養素ナンバーワンだと思います。
栄養素の表をみると、1つだけ飛び抜けて含まれている栄養素が、このモリブデンです。
モリブデンは、ミネラルの1つです。
ミネラルとは?
ミネラルは体を構成する酸素、炭素、水素、窒素以外の元素のことです。ミネラルは体にとって栄養素として必須で重要なものです。大きく3つに分けられます。
①多量元素・少量元素であるナトリウムやカリウム、カルシウム、リン、マグネシウムなど
②微量元素である鉄、亜鉛、銅、マンガンなどなど
③超微量元素であるヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなどなど
普通の食事をしていればミネラルは足りなかったり多すぎたりといった心配はないのです。
モリブデンとは?
モリブデンは希少金属の一種で、体内では尿酸の代謝やたんぱく質の代謝に関わる酵素の成分として働いています。
モリブデンが含まれている酵素は、プリン系の代謝に関わるキサンチンオキシターゼや、バリン・ロイシン・イソロイシンの分解やビタミンB6などを代謝するアルデヒドオキシターゼ、亜硫酸オキシターゼです。
多く含まれている食品は、乳製品のほか大豆やソラマメ、落花生などの豆類や、小麦麦芽などの穀物、レバーなどです。
日本人がよく食べる食品に含まれていることからも、足りなくなることはかなり稀ですが、摂りすぎると微量元素の銅が不足する拮抗関係にあるので、注意が必要です。
しかし、過剰にとったとしてもすぐに尿から排泄されるので、必要以上に蓄積することはないとされています。
また、モリブデンの必要量は1日25マイクログラムとされています。
ただ、日本人は食習慣から1日150~350マイクログラムほど摂取しているとされており、必要量の10倍相当の量を摂っていても健康障害となる例は認められていません。
ベースフードのモリブデンの量は?
ベースフードの包装袋の裏にはそれぞれの栄養成分表示が書かれています。
そして、栄養成分量の横の()の数字は1日分の基準値に占める割合です。
これを見ると、モリブデンは193%と他の栄養素よりも飛び抜けて多いです。1日25マイクログラムでいいところを48.2マイクログラムも摂れるので多いように見えますが、日本人の1日の摂取量(150~350マイクログラムといわれている)からすると驚くほどの数字ではないことがわかりますね。
ただし、ベースフードで注意しないといけないのは、ベースフードは2袋で1食分です。
3食すべてベースフードに置き換えた場合、日本人が普段とっているといわれる1日の摂取量を越えてしまいますので、考えないといけない点かもしれませんね。
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まとめ
●モリブデンはミネラルの一つで、酵素を作る成分の一つである。
●モリブデンの必要量は1日25マイクログラムとされているが日本人はそれの10倍相当の量を1日で摂っているとされる。
●摂りすぎても排泄されるので問題となることはないが銅と拮抗関係にあるので銅不足になる可能性がある。
●ベースフードに3食置き換えるとモリブデンを摂りすぎる可能性がある。
完全栄養食といわれ、栄養バランスがとれるベースフードですが、摂りすぎに注意したい栄養素もあることを覚えておいてくださいね!
(※)この記事におけるベースフードやベースブレッドに関する栄養素についての内容は、栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。ということです。