サンマが台湾産?!スーパーでみた日本の漁獲量の変化とは
夏が過ぎたら季節は秋になりますね。
秋の美味しい食べ物と言えば何を思い浮かべますか?
栗、さつまいも、カボチャ…そして海の恵みのサンマ!
サンマは漢字で書くと秋刀魚と書くように秋には日本で昔から食卓によく並びますし、スーパーでもよく見かけますね。
サンマは小さい頃は日本から少し離れた海域で育ちますが秋になり成長してから日本の近くに帰ってきます。
ですから、秋にはスーパーなどでサンマをよく見かけるのですね。
目次
台湾産にみる日本の漁獲量の変化
実は2021年の秋にスーパーで衝撃的な文字を見かけてしまったのです。
それが、コチラ。
お分かりいただけるでしょうか。
まさかの台湾産サンマです。しかも解凍。
今まではわりと〈三陸沖産解凍サンマ〉とか〈北海道産解凍サンマ〉など解凍ものでも国産だったのですが、それが、とうとう〈台湾産〉になってしまっています。
解凍ものも品薄なのが分かりますね。
さて、画像から読み取れるのは、もう1つ。
国産の生サンマが1尾298円もすることです。サンマは安いときには国産ものでも100円未満で買えていただけに、衝撃的な値段になっています。
これでは簡単には新鮮なサンマに手を出せませんね。
さて、そんなサンマですが、ご存知かもしれませんが、日本の漁獲量がかなり減ってきているんです。
水産庁の水産白書によると、最近のサンマ漁について以下のように書かれています。
日本の漁獲量が減っている理由に、2015年を境に中国や台湾などの船がサンマ漁に参入してきており、また、国際ルールに反する漁船も多く問題になっていることが挙げられています。
さて、サンマはもともと日本の漁獲量が最も多く20~30万トン、ロシアが3~10万トン、台湾は1~3万トン程度でした。
ところが2013年には台湾の漁獲量は日本を上回るようになりました。
さらには中国の漁獲量も増えており、2012年には約2千トンであったものが2014年には約8万トンにも増えたのだそうです。
日本はというと、2015年と2016年は約11万トンと、もともとの20~30万トンと比べると1/2~1/3にまで減っているのです。
漁獲量の変化がそのまま値段に反映された感じですね。
また最近は他国籍の船が増えた以外にも気象条件が悪かったりしたことも漁獲量を減らす原因となっているようで、ますます日本の食卓にサンマが並ばなくなる可能性もあるということですね。
サンマに含まれる栄養素
さて、サンマにはたくさんの良質な脂が含まれていることはご存知のかたも多いと思います。
EPAやDHAなどはその代表格ですよね。100g中の含有量はEPAが844mg、DHAが1,400mgも含まれています。
その他にもカルシウムやビタミンA、D、E、B2、カルシウム、鉄分などなど、たくさんの栄養素を含んでいます!
和食が世界遺産に登録されたこともあり、日本の食に世界が注目しているのかもしれませんね。
サンマのまとめ
●サンマはもともと日本の漁獲量が最も多く20~30万トン、ロシアが3~10万トン、台湾は1~3万トン程度であった
●2015年と2016年は約11万トンと、もともとの20~30万トンと比べると1/2~1/3にまで減っている
●気象条件が悪かったりしたことも漁獲量を減らす原因となっている
●100g中の含有量はEPAが844mg、DHAが1,400mgも含まれている
いつか世界的に規制されてサンマが平等に食べられる日が来て欲しいですね!