血糖値とfreestyleリブレについて~本当に使えるの?
健康に気を使っている人はご存知かもしれませんが、血液中の糖分を測定して、出した値を血糖値といいます。
血糖値は今までは採血するか、指先などに針を刺して少し血液を出し、測定器を用いて測っていました。
しかし、freestyleリブレは毎回の針刺しが必要なく、しかも気になったときに測定器をセンサーに近づけるだけで瞬時に検査してくれる優れものなのです。
ただ、リブレの測定値は〈血糖値〉ではなく〈グルコース値〉とされていて、若干の誤差はあるものの、ほぼ血糖値と同じような値が出るようになっています。
実は私、血糖値がものすごく低く出ることがあり、心配になったので自分の血糖値の変動を知ろうとリブレを買ったのです。そして、さっそく使ってみました!
毎日グルコース値をはかるものですから、装着感や外から見てどうかなど、気になることは山盛りたくさんです。
目次
装着の手順
まず、開封。箱の大きさの割に入っているのは小さなセンサー。
センサーはアプリケーターを使用して身体に取り付けます。
初期設定時、読み取り可能になるまで60分かかるので、初めての装着前は時間に余裕をもって準備しましょう。
装着前には装着部位をアルコール綿できれいに拭き取りましょう。装着部位は二の腕と言われるあたりの裏側が推奨されています。
センサーのうつわの黒線と、アプリケーターの黒い縦線を合わせてアプリケーターにセンサーを取り付けます。
取り付けられたら、画像のように針が取り出せます。
このあと実際に身体に取り付けていきます。
ぐっと押し付けたらパチン!と衝撃があり、このタイミングで針が刺さり、体に取り付けられます。
痛いか痛くないかと聞かれたら…
正直、痛くないです。
どちらかというと、パチン!の衝撃に驚くので針が刺さった感はあまり無いです。
でもあとでチリチリとした違和感はありました。一時間もすれば全く感じなくなりました。
しかも、どこにつけたかも忘れるくらい違和感が無いです。
装着のポイントは、腕を動かしたときのことも考えて装着位置を決めた方がいいでしょう。
腕の端にくるように貼ってしまうと、テープとセンサーが剥がれやすくなります。
読み取り機の初期設定について
日付とグルコース値の範囲を決めて、センサーにリーダーを近づけます。
60分待てば設定完了!
ドキドキしましたが、意外にカンタンにできました。
これから二週間、いろいろ検証していこうと思います!
追記:そして、2週間着けた後の痕跡がこちら。
ちなみに、半袖もかなり袖が短いものでなければ隠れます。
しかし、手を上にあげたりすると袖からセンサーが出て見えてしまいます。
そんなときはカーディガンなどを羽織れば誰からも見えなくなります。
しかも、本当に薄いので体にピッタリサイズの服でなければ装着していることはほぼわかりませんので人目が気になることはないです。安心してくださいね!
ただ、服を脱ぐときはセンサーが袖に引っ掛かることが数回あったので、慎重に行うことを推奨します。
もしかしたら、センサーとテープが離れかけたのも服を脱ぐときの引っ掛かりのせいかもしれません。
最後に外す時ですが、針かと思っていたモノは、鋭利なものではなく、やわらかい針でした。触ってないですけど、ちょっと触れたくらいでは刺さらなさそう。
外すときも「傷ついたらどうしよう」なんて、恐れなくても大丈夫でした!
さらに、装着中に外れかけていたセンサーも、普段通りの生活で2週間使いきることができたので、意外と丈夫そうです。
血糖値の変動はどうか?
装着早々、お風呂に入りましたが水に濡れても全然問題なし…
お風呂あがりに60分のセッティング完了。
私は3年前に血糖値の精密検査のために75gブドウ糖負荷試験という検査を受けました。
これは、めちゃくちゃ甘い砂糖水を一気に飲み干して、血糖値がどう変化するのかという経過をみる検査です。
以下の画像がそのときの結果です。だいたい79mg/dl以下になると低血糖といわれます。
それでは、さっそくリブレを使って測定していきます。
初めてリブレで測った値は空腹時です。空腹時のグルコース値は90mg/dlでした。75OGTTのときとほぼ一致していますね。
指先で測定する血糖値との誤差は11%だそうですが、私の場合は誤差なし。
リブレ最初の測定は、晩御飯からスタートです。
18時10分頃から食事。今晩は中華。餃子に焼餅。ご飯。ワンタンスープ。
炭水化物のオンパレードですが、白ご飯は最後に食べます。
食後30分の測定値が89mg/dl。
おや。空腹時とあまり変わらず…75gOGTTの再来を予感させます。
しかし、食後1時間は117mg/dlでした。
順調に上がっていますね!案外、中華は急に血糖を上げないのでしょうか…
このあと、デザートに桃が出てきまして、おいしくいただきました。
と、デザートをいただいたので、最初の食べ始めから1時間半の値は126mg/dlとなっています。
なんだかホッとしました。
さて、そのあと就寝。
子どもたちの間に挟まれて眠るので、センサーに蹴りを入れられないか、殴られないか心配すぎて朝起きたら肩こりになってました。
センサーは8時間分しか記録を保持してくれないので、寝返りで目が覚めた際に血糖測定していました。
朝食~夕飯まで
さて、おはようございます。朝です。5時です。
早々に目が覚めたので、とりあえず目覚めの測定。67mg/dl。
かなりの低血糖。お腹空きました。子どもが寝ている間にコソッとゲームを一服。一時間くらい空腹に耐えていました。
いよいよ子どもが起きてきたので朝ごはんの準備です。
空腹に耐えたグルコース値は、87mg/dlでした。ゲームでエキサイティングしたためか、目覚めの測定値より上がっています。ホルモンってすごいですね。
お腹空きました。
私はいつもの目玉焼きと、プレーンヨーグルトにハチミツとフルグラ。
子どもはちゃんと白ご飯と味噌汁、納豆という日本食です。私だけ低GIです。
もちろん血糖変動が少なくなるようにタマゴから食べます。
さて、食事開始後30分のグルコース値は86mg/dlです。ちょうど「ごちそうさま」のタイミング。
食事開始後1時間…このとき、食べ終わってだいたい30分後です。グルコース値は83mg/dlでした。
値はほぼ変わらず。
食事開始後90分(食後1時間)で80mg/dlへ低下。
さらに食事開始後120分(食後1時間半)でとうとう71mg/dlへ…自覚症状としては、お腹が空きました。
まだ9時過ぎです。昼まで待てません…
早く測定を終えて間食したい衝動に駆られますが、我慢しています。
食事開始後150分(食後2時間)は78mg/dlです。少し上がってきました。
3年前のOGTTでは負荷後120分で最低値を記録したので、今回の71mg/dlがそれにあたるのかもしれません。血液中のグルコース値とリブレではかるグルコース値の間にはだいたい10分ほどのタイムラグがあります。
それにしても、お腹すきすぎてギブアップ。
10時10分ごろにリベラというチョコレートを一粒食べました。
その前後では74→76mg/dl程度の変動しかなく、空腹感はチョコレート一粒で完全に改善。
自覚症状と低血糖はあんまり関係ないのかも?と思ったのが、昼ごはんのあとでした。
昼ごはんは12時に、なか卯で「まぐろ丼」を並で頼みました。
食前は相変わらず75mg/dl。でしたが、食後すぐにはかったら、まさかの69mg/dl…驚いて測定し直しましたがやはり変わらず…
自覚症状なんて皆無。お腹すいたなぁ、なんて全然無いし、むしろお腹いっぱい。もうマジわからん。このあとどうなるのか心配すぎる。
でもさらに10分後に測定したら79mg/dlに上昇。この頃からちょっと頭がボーッとしてきました。
すると、しばらくするとグルコース値が100台にのぼりはじめました。頭が重たい=眠たすぎてツラいの症状は、徐々に血糖が上がり始める症状だったと気づきました。
その後、食後2時間かけてグルコール値は123㎎/㎗まで上昇。
それ以降は夕食を摂るまで相変わらずの80台でした。
朝から夕方までグルコース値を測定して気づいたこと
- 今まで自覚していた低血糖症状だと思っていたのは低血糖症状ではなかった
- 普段の血糖値は70~80㎎/dl台であるということ。
- 一般的には低血糖でも自分にとっては低血糖ではないのかもしれない
- 血糖が上がりやすいのは、昼食後、夕食後。
- 血糖が上がると眠気、頭がボーっとする、集中力低下などの自覚症状が現れる。
と、いったところでした。
この検証から感じたことは、一番困っていることが、昼食後の眠気などの自覚症状ですので、昼食後の血糖上昇を抑える工夫を考えないといけない、ということです。
今後は、血糖上昇を緩やかにする食事について考えていきたいと思います。