お風呂の洗剤!防カビ効果ありと無しの違いとは?!

それは7月の買い出しにおいて、お風呂の洗剤を悩んでいたときのことでした。

同じメーカーで同じ値段で、売り文句だけが違うお風呂の洗剤が売られていました。

スクラビングバブルのお風呂用洗剤の違いとは?!

今回、私が気になったのはジョンソンというメーカーのスクラビングバブルという商品の一つです。

正直なところ、お風呂の洗剤にはこだわりがないというのが本音です。なぜならお風呂場という常に水がある環境がそもそもそんなにきれいなところではないからです。

なので、逆に何が違うのか調べてしまうくらい不思議なのです。

スクラビングバブルのお風呂用洗剤には〈カビも防げるバスクリーナー〉と〈石鹸カスに強いバスクリーナー〉と〈99.9%除菌バスクリーナー〉の3パターンがあります。

今回販売されていた防カビと石鹸カスに強いもの2つを比べてみました。

成分を見てみます。

左が石鹸カスに強いもの、右が防カビです

界面活性剤(1%ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、ph調整剤というのが成分ですが、画像を見てお分かりの通り、成分が全く同じなのです。

しかも、値段も同じで税込み108円です。

取り扱い方法の違いは?

どの商品にも共通しているのが、汚れ落しの効果です。汚れを落としたい場所から約20cm離してスプレーします。特に汚れがひどい場合は数分間おくと泡が浸透します。

そしてもう一つが除菌の効果です。除菌したい部分にスプレーし、5分後にすすぎ流します。注意書きにはすべての菌を除菌するわけではありません。と書かれています。

除菌とは?

除菌とは、その名の通り菌を取り除くことです。

〈◯菌〉という単語はいくつかありますが、殺菌だけは効果の認められた医薬品などにしか使えない決まりになっています。

しかし、除菌と抗菌は決まりがないので洗剤や日用品などにも使えてしまいます。

菌を取り除くことが除菌ならば、手洗いも除菌と言えますよね。

何が言いたいかというと〈除菌〉と書かれていたら効果がありそうに感じますが、実際はそうとも限らないということです。

それでは防カビ効果をうたっているバスクリーナーの取り扱いは以下のようです。

防カビ効果を期待する場合は、汚れを落してから、カビの生えやすい部分に直接スプレーし、5分後にすすぎ流します。必要に応じてくり返す必要があります。

ということです。

本当に防カビ効果があるのか

スクラビングバブルの公式サイトにはこんな質問が載っています。

Q:「カビも防げるバスクリーナー」は、カビを落とすことはできますか?

A: 表面についた軽いカビ汚れであれば、こすり洗いをしてい た だけ  れ ば、ある程度落すことができますが、タイルの目地やパッキン部分などに生えてしまったしつこいカビを除去する効果はありません。カビが生えてしまっている場合は、「カビキラー」でお手入れください。その後、カビが生える前に、定期的に防カビ対策としてご利用されることをお勧めします。カビの生えやすい部分に直接スプレーして充分にぬらし、5分後にすすぎ流します。必要に応じて繰り返してください。

スクラビングバブルの公式サイト

ということなのですが、表面についたカビ汚れがこすり洗いで取れるのは普通です。

大事なのは表面には見えないカビの根を抑えないとまたカビが生えてくるのです。

私が欲しいのはこすり洗いで取れるカビを落とす効果ではなく、カビが次に生えてこない環境をつくる効果が欲しい、ということなのです。

先程のサイトのQ&Aの引用を見ると、カビが生えてしまっている場合は、「カビキラー」でお手入れください、とあるので、その効果は薄いようです。

なぜなら、カビキラーをかけてもしつこいカビの根は撃退されず、また同じところから生えてくるのを経験しているからです。

カビは次亜塩素酸が効果的です。その次亜塩素酸のカビキラーも効かないくらい根強いカビがいるのに、次亜塩素酸を使用していないお風呂用洗剤がなぜカビを防げるのか不思議だと思いませんか…

確かにカビが生えないように〈毎日きれいにする〉ことは防カビ対策になるかもしれませんが、それはどの洗剤でも同じことですね。

石鹸カスはともかく、防カビに関しては強くない可能性があることが成分や値段を見て分かります。

なんの商品でも成分を見ることは大切ですね。

まとめ

●お風呂用洗剤を選ぶときは、防カビや石鹸カスに強い、など複数あった場合、値段や成分をしっかり見て買いましょう。

●防カビをうたっている場合、洗剤ばかりに期待せず、毎日の掃除と換気を行い、自分の手でカビが生えにくい環境を作る必要がある。

除菌や抗菌という言葉を使うことに規制がないのも消費者を混乱させてしまう原因かもしれませんね。