栄養満点なのはCalbeeのフルグラとベースブレッドどっち?!

Calbeeのフルグラは、2021年に30周年を迎えたそうです。おめでとうございます!

さて、実は私も朝のヨーグルトにかけて食べているフルグラ。

反応性低血糖と言われてからあらゆる低GI食品を試していて、最初に手を出したのがCalbeeのフルグラでした。

さて、そんなフルグラですが、どれだけ栄養価が高いか、ベースブレッドと栄養素を比べてみました!

Calbeeのフルグラの栄養成分表から見た栄養素

Calbeeのフルグラの栄養成分は以下の通りです。

Calbeeのフルグラの栄養成分

フルグラは1食分を50gで計算しています。基準はベースブレッドと同じく18歳以上、基準熱量2,200キロカロリーです。

Calbeeのフルグラはカロリーが219キロカロリーで、三大栄養素の炭水化物36g、脂質7.5g、たんぱく質が4.1gです。

ミネラル成分はカリウムが142mgカルシウムが15mgリンが97mg鉄分が5mgとなっています。

また、ビタミン類ではビタミンAが257マイクログラム、ビタミンB1が0.4mg、ビタミンB6が0.44mg、ビタミンB12が0.8マイクログラム、ビタミンDが1.84マイクログラム、葉酸が80マイクログラム、ナイアシンが4.4mg、パントテン酸が1.6mgです。

ちなみに、葉酸とナイアシン、パントテン酸は名前にビタミンがついていませんがビタミンB群です。

ベースブレッドの栄養成分について

ベースフードは1食分で1日の3分の1のほとんどの栄養素が摂れるすぐれもの(※)です。

そんなベースブレッドの栄養成分表示を見てみましょう。

ベースブレッドの栄養成分表示

成分表示は一袋のものなので、1食分とするとこの2倍になります。

カロリーが264キロカロリーで、三大栄養素の炭水化物30.3g、脂質8.2g、たんぱく質が13.5gです。

ミネラル成分はカリウムが469mgカルシウムが114mgリンが173mg鉄分が1.4mgとなっています。

また、ビタミン類ではビタミンAが171マイクログラム、ビタミンB1が0.4mg、ビタミンB6が0.4mg、ビタミンB12が0.5マイクログラム、ビタミンDが1.2マイクログラム、葉酸が108マイクログラム、ナイアシンが8.5mg、パントテン酸が1.1mgです。

ベースブレッドにはこのほかたくさんの栄養素がありますが、フルグラとの比較なので、フルグラの栄養成分表示にあるもののみとします。

フルグラとベースブレッドの比較をしてみましょう

ベースブレッドは完全栄養食なので、ありとあらゆる栄養素が不足しないようバランスよく含まれています。

ですから、ベースブレッドのほうが誰が食べても完璧!かと思いきや、フルグラのほうが優れている点もあります。

●Calbeeのフルグラが勝っている点

フルグラが勝っているのは、カロリーが低いこと、鉄分が多いことです。

脂質はフルグラのほうが多いのですが、カロリーが低いのは糖質がやや少ないのとたんぱく質が少ないためカロリー計算をしたら低く出るのだと考えられます。

また、フルグラにはドライフルーツが含まれているため、鉄分もその分高く、食物繊維の割合も高くなっています。

ビタミン類はフルグラがビタミンAのみ突出して多いですが、栄養素の代謝に関わり、健康なからだ作りを助けるビタミンB群の含有量はどちらもほぼ同じといえそうです。

●ベースブレッドが勝っている点

ほとんどの栄養素がとれるベースブレッドでも、鉄分やビタミンAの量はフルグラには勝てませんでした。

ただ、1日に必要な量の3分の1はベースブレッドを1食置き換えれば摂れるので栄養素が足りないということはなさそうです。

さらに、ベースブレッドの良いところは鉄分やビタミンAのみではありません。

葉酸、カルシウムはベースブレッドが圧倒的に多いのです。

カルシウムは骨の基礎なので大切なのはご存知かもしれませんが、葉酸はどうでしょう。

葉酸は、赤血球の生産を助けたり、代謝を助ける大事なビタミンです。細胞分裂にも影響を与えるため胎児の発育にも関わってきます。

妊婦さんは妊娠前や妊娠中に葉酸を積極的に摂りましょうという指導がされますよね。

そもそも18歳から49歳における葉酸の1日の摂取推奨量は、240マイクログラムです。さらに妊娠初期はさらに毎日400マイクログラム、妊娠中・後期は毎日240マイクログラムを追加で摂取することが理想とされています。

そんな葉酸を豊富に含んでいるのはベースブレッドです。

葉酸をたくさん含む食べ物と言えば、鶏レバー、菜の花、ブロッコリー、アボカドなどですから、これらと比較してみましょう。

鶏レバーの葉酸量は比べ物にならないほど多いので、ナンバーワンとは勝負せず、菜の花やブロッコリー、アボカドと比較します。

それぞれ茹でた場合の量ですが、菜の花は約190マイクログラム/100g、ブロッコリーは約120マイクログラム/100g、アボカドは1個で約120マイクログラムです。ベースブレッドの葉酸は1食分で216マイクログラム(一袋は108マイクログラムなので)とれるのです。

パン2つも食べられない!という人は一袋分でもアボカドや菜の花、ブロッコリーなどを食べるのと同じくらい葉酸を摂ることができます!

さらには葉酸は食べ過ぎても排泄されるため人体に影響はないとされています。

カリウムの量もフルグラよりベースブレッドの方が多いです。

カリウムは健康な人では尿に排泄されるため少し摂りすぎても問題になりませんが、腎臓が弱っている人がカリウムを摂りすぎると日常生活に影響が出てきます。

カリウムの1日の摂取目安量は、女性では2000mg、男性で2500mgとしています。

ベースブレッドを3食全て置き換えると2814mg/日となり腎臓が弱っている人には不向きです。

腎臓のみではなく、薬の内容によってはカリウムも悪く働きますので、医者からカリウムを摂りすぎないでと言われている人はベースブレッドを控えた方が良いでしょう。

フルグラがオススメな人とベースブレッドがオススメな人とは

フルグラはカロリーが低いので、カロリーを控えたい人はベースブレッドよりもフルグラが良いでしょう。

また、鉄分が少なくて貧血だと言われたことのある人もフルグラのほうが効率的に鉄分を摂れるでしょう。

腎臓が弱い、カリウムを控えた方が方がいいと言われている人はベースブレッドよりもフルグラの方が良いと考えられます。

ベースブレッドは妊娠中でも葉酸を豊富に含んでいるので、食べても栄養が偏ることは無いと言えますね。食べ過ぎるとカロリーオーバーになりそうなら、お腹が空いたときのおやつにしても良いでしょう。

カルシウムはフルグラよりベースブレッドが多いので、カルシウムが気になる人にはベースブレッドは適しているでしょう。

ただし、Calbeeのフルグラは牛乳をかけて食べることを想定しているので、牛乳をかけた場合はカルシウムの量が増えますから、カルシウムをもっと摂りたい人は牛乳をかけて食べてくださいね。

Calbeeのフルグラとベースブレッドの比較まとめ

●フルグラが勝っているのは、カロリーが低いこと、鉄分が多いこと

●ビタミン類はフルグラがビタミンAのみ多いが、それ以外はほとんど同じ

●葉酸、カルシウムはベースブレッドが圧倒的に多い

●ベースブレッドはカリウムが多いのでカリウムを控えるよう言われている人はたくさん食べるのは避けた方がよい

いかがでしたか。

完全栄養食のベースブレッドは平均的に各栄養素が含まれています。

自分に足りない栄養素を把握できれば、ベースブレッドか、フルグラか、選ぶことができそうですね!

(※注釈)この記事におけるベースフードやベースブレッドに関する栄養素についての内容は、栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。ということです。