歯を食いしばることで肩こりがおこる?!クレンチング症候群ってナニ?!子どもは大丈夫?
今回は肩こりの話です。
職場のスタッフから「歯を食いしばるクセがある」という話を聞いて、調べてみたら、意外なことが分かりました!
目次
歯を食いしばるクセはいろいろな症状の原因に?!クレンチング症候群について解説!
ストレスなどの原因により、歯を強く食いしばってしまう癖などをクレンチング症候群と呼びます。
歯は体の中でも、食事の時などに強い力が加わる部位で、60㎏もの力が加わることもあります。
これだけ力が加わるため、気づかないうちに常習的に歯を食いしばると体に影響が出てきてしまいます。
・歯の欠損、削れ、亀裂、亀裂による知覚過敏、歯がぐらつくなど
・歯周組織への影響から歯周病に
・顎関節症
・歯を噛みしめる筋肉は頭や肩にもつながっているので肩こりや頭痛を起こす
・めまい
・睡眠障害
などなど。歯を食いしばりすぎるのも良くないですね。
原因はどこにあるんでしょう?
歯を食いしばる原因は?!子どもも起こるの?
さて、無意識に歯を食いしばってしまうようですが、歯を食いしばる原因は何があるのでしょうか?
●前歯を使わず奥歯ばかりで噛む癖がある
物を奥歯ばかりで噛むことで、常に奥歯の筋肉が緊張した状態になります。そのうち脳にその緊張がインプットされ、寝ていても奥歯を食いしばってしまう習慣がついてしまうことが原因です。
●不正咬合
噛み合わせがうまくできないことで、奥歯だったり、右や左の片方だったり、偏った部位に力が加わるのが原因です。
●体に合わない歯科金属
●精神的なもの・職場要因・家庭要因・生活要因
ストレスを受けることで歯を食いしばる状況になっていませんか?精神的なものでも食いしばりの原因になります。
ストレスはともかく、同じ方で噛む癖は子どもの頃からの習慣だと思います。また、歯列に関しても子どもの頃から気にしてあげると大人になったときの食いしばりの危険を下げてあげることができそうです。
クレンチング症候群の治療は?
上と下の歯が触れるのは、飲食時や会話などの瞬間ですので、全部合計しても1日20分以内が普通です。
その歯が食いしばりにより触れる時間が増えるので、マウスピースなどで負担を軽減します。
また、顎のズレを整えるマウスピースも使用することがあります。
マウスピースは歯科で作成して貰いましょう。
また、歯列矯正をおこなうこともあります。
食いしばり外来などの専門外来をしているクリニックもありますよ。
自分でできる食いしばりの対策はコレ!!子どももできる?
とはいえ、いきなりマウスピースなどで治療と言われてもなかなか積極的に診察に行こうという気になれないのもわかります。
一度以下のような対策を自分でも行ってみましょう。
・上と下の歯が触れていると気づいたら歯を緩めるよう意識する。
・無理のない程度にガムを噛むことでイライラや噛みしめを分散する。
・首周りや肩の筋肉の緊張をほぐすためにストレッチする。
・アゴの関節をマッサージする。
これらの対策を実施しても症状が改善しない場合は、迷わず歯科へ行ってみてもらいましょう!
いかがでしたか?
頭痛や肩こりの原因が「歯の食いしばり」であるかもしれないなんて思いもよりませんでした。
噛みクセや歯列などは子どもの頃からの習慣もあるので小さい頃から気にしてあげるとよいでしょう。自分でできる対処法も子ども一人ではなかなか気づきにくいと思うので保護者が声かけしてあげられるといいですね!
みなさんもなんか妙に疲れるな、とか、頭痛いな、など気になる症状があるときは無意識に歯を食いしばっていないか時々確認してみてくださいね!!