【要読】虫歯の原因はおやつ?!子どもの場合はそれだけじゃない!

子どもを育てている親にとって〈虫歯〉は恐怖です。

自分も虫歯があるのですが、子どもの頃に歯医者に毎週通った経験は忘れられません。

そして、そんな自分が親になって2人の子どもを持ち、虫歯に関して感じたこととは?ということを書いています。

我が家の子どもは保育園児と小学生の2人です。

1人目は男子ですが、とても真面目で親がおやつを買ってあげようかと申し出ても「虫歯になるからいらない」と返事し、友達からアメを渡されても「虫歯になるからいらない」と断る子どもです。

2人目は女子で保育園児ですが、ご飯を食べたあとはすぐに「おやつ食べていい?」と毎日聞きにくるほどおやつ好きに育っています。

さて、みなさん、こんなエピソードを聞いたあとに〈どちらの子どもに虫歯があるでしょう?〉と質問されたら、2人目の保育園児!と答えたくなりませんか。

でも実際に虫歯があるのは、1人目の小学生なんです。こんなに真面目なのに虫歯になるなんて理不尽すぎますよね…

そんな2人の子育てを経て、虫歯になりやすいのはどんな子なのか?私なりに感じたことを述べていきますね。

虫歯になりやすいのはなぜか

まずは虫歯になる要因を知っていますか。

虫歯は、甘いものを食べることで起こる!と思われていますが、それだけでは虫歯になるわけではありません。いくつかの要因があります。

糖分の多い食生活をしている

もちろん甘いものを摂りすぎていたり、だらだら時間をかけて食べる生活は細菌の働きが活発になり虫歯のリスクが増えます。

口の中の細菌の種類や数

口の中の細菌の種類や数のバランスによっては虫歯のリスクが異なります。

だ液の量

だ液の量が少ないと酸の中和がうまく行えず、また歯の再石灰化の働きも弱くなります。

歯の詰め物やかぶせものの劣化

詰め物やかぶせものが劣化するとすきまができることがあり、そのすきまから細菌が入り込んで虫歯になることもあります。

歯みがきが正しく行えていない

自分では磨けていると思っていても、奥歯や歯と歯の間などは磨き残りが多いものです。デンタルフロスや歯間ブラシでの口腔衛生も必要になります。

これら複数の要因が重なって虫歯に発展します。

食べているものよりも口の中の環境次第?

さて、続いては我が家の子どもたちに目を向けてみましょう。

我が家の2人の子どもの違いは、以下の3点です。

①歯のすきま

長男は歯のすきまがあまりなく、デンタルフロスも通らない歯がある。長女は歯間ブラシが必要ないほどすきまがほどよく空いた歯並びです。

②唾液の量

長男はよだれが少なく、1人目の育児だったのでスタイを大量に準備していたのに拍子抜けしたほどよだれが少なかったです。長女はそれを覆すほどのよだれ量で2人目育児なのに四苦八苦しました。

③フッ素塗布

恥ずかしながら、長男の時はフッ素のことを色々調べすぎて3歳児検診のフッ素塗布を拒否してしまいました。長女はその概念を捨ててフッ素塗布をお願いしています。

食べ物も生活習慣病も同じで、どちらもお箸やスプーンを共用することはありましたが、口移しでご飯を食べさせたことはありません。

上の①~③以外はあまり変わりのない条件だと言うことです。

これら3つの条件を〈虫歯のリスクを高める要因〉と見比べてみましょう。すると長男はだ液の量が少ないことや、歯みがきが適切に行えていない(歯のすきまが狭いので)という項目に当てはまりますね。

甘いもの=お菓子も虫歯の原因ですが、口の中の環境という差が虫歯に発展するかどうかを左右している気がします。

フッ素は塗った方がいいのか

私も長男のときに色々調べてフッ素はやめようとなりました。

フッ素は体内に入ると害があるのにこんな小さな子に必要なのかな?と疑問を持ったのです。

結局、長男はフッ素を塗らないことにしたのですが、これは失敗だったのではないかと今になって反省しています。

なぜなら長男の口の中の環境は〈虫歯になりやすい構造をしている〉からです。

フッ素は確かに虫歯予防にかなり有効で、今通っている歯医者の歯科衛生士さんにも「ちゃんと歯みがきしてフッ素を塗っておけば虫歯にはならないからね」とコメントをもらうほどです。

医療職をしていると、治療や検査を分かっている自分たちから見て「なんでこの治療を嫌がるのだろう?なんでこの検査受けないの?」と思うことは多々あります。私がフッ素に対して拒否反応を示したときもきっと同じことを思われていたかもしれませんね。

そして、ここで何が言いたいのかというと、インターネットで調べすぎると判断を誤ることがあるということです。

もし子どもの虫歯リスクを下げたいのであれば、フッ素は塗ってあげたほうが良いのではないかと考えます。

長女が虫歯にならないのは、3歳児検診でフッ素を塗ってもらって、定期的に歯医者でフッ素を塗ってもらっているからというのも理由に挙がると思います。

虫歯になりやすいおやつは?

虫歯になりやすいおやつには特徴があります。

それは〈歯にくっつきやすいもの〉です。

●虫歯の危険性が特に高いもの

アメ、ガム、キャラメルなど、甘くて長く口の中に残るこれらの食べ物は虫歯になりやすいおやつの代名詞です。

●虫歯の危険性が高いもの

チョコレート、クッキー、ビスケット、和菓子などは糖分が多く、食べかすが歯に残りやすいおやつです。

●虫歯の危険性がやや高いもの

マドレーヌ、スポンジケーキ、かりんとう、ウエハースなどは糖分が多いものの、歯にくっつきにくい形をした食べ物です。

●虫歯の危険性が低いもの

バニラアイスクリーム、果物、砂糖不使用のビスケットなど。アイスクリームは甘く感じますが、口溶けがよく歯にくっつかないため、虫歯になりにくい食べ物です。また、ビスケットは歯に残りやすいですが、砂糖を使っていないものは虫歯になりにくいです。

●虫歯の危険性が特に低いもの

せんべい、クラッカー、ピーナッツなどは砂糖が少ない食べ物です。また、砕けやすく、歯にくっつきにくい食べ物でもあります。

子どもにはおやつを選んであげたいですね。

子どものおやつと虫歯のまとめ

●虫歯になりやすい要因は甘いものだけではない

●口の中の環境が虫歯を作りやすい状態の場合、フッ素塗布を考慮したほうがよいと考えられる

●虫歯になりやすいおやつは〈歯にくっつきやすいもの〉である

いかがでしたか。

私は2人目ができるまでは〈お菓子は悪だ〉と思っていましたが、虫歯になるにはそれだけではないことが今回分かりました。

ぜひみなさんの子どもがどのような口の中の環境をしているのかよく観察してみてくださいね!