ベースクッキーにも使われているビタミンPはどんな働き?

かれこれ看護学校を卒業して看護師歴も15年以上となりつつある私ですが、今回〈ビタミンP〉なるものの話題を書いていきます。

15年前の勉強ではPなんて聞いたことが無かったのに新しい発見です。

ベースクッキーにも使われているビタミンP!

さて、私がどこでそんな名前のビタミンを目にしたかというと〈ベースクッキー〉です。

ベースクッキーの原材料を見てみると一番最後に〈糖転移ビタミンP〉の単語が載っています。

ベースクッキーの原材料

ベースクッキーにはココア味とアールグレイ味がありますが、どちらにもビタミンPが含まれています。

ビタミンPとは?体の中でどんな働きがあるの?

ビタミンPは色素=フラボノイド=ポリフェノールの総称です。

ビタミンと名乗っていますが、欠乏症が発見されていないため、ビタミン様物質と呼ばれることもあります。

ビタミンPはまたの名をヘスペリジンとも言います。

ビタミンPは柑橘類に多く含まれています。

ビタミンPには様々な効能が期待されていて、毛細血管を強くする作用があるとされています。

毛細血管は体の末端の血管で、とても細い血管ですが、これが強くなることで以下のような作用が期待されています。

●血流改善

●血圧改善

●LDLコレステロールを下げる

●抗アレルギー効果

●免疫力の向上

など、実に様々な作用が挙げられます。

ヨーロッパではその作用が評価されて血管系の病気やリウマチなどの病気の医薬品成分として役立てられてきた天然の有効成分なんです。

糖転移ビタミンPとは?何が違うのか?

さて、ビタミンなら天然のものなのかなと納得いきますが〈糖転移〉とはどういうことなのでしょうか。

糖転移ビタミンP=糖転移ヘスペリジンとは、ビタミンPにブドウ糖を結合させた物質のことです。

ビタミンP単体だとヒトの体にうまく吸収されないという欠点があったのですが、これをブドウ糖と結びつけることで改善したのです。

糖転移ビタミンPは、ほぼ水に溶けないというビタミンPの機能を残しつつも、今までより格段に水やアルコールに溶けやすくした製品で、日本では食品添加物として使用許可がおりています。

食品添加物としてどのように使われているかというと、食品の味質を改善したり、みかん加工品の白濁防止などです。

さまざまな物への食品添加物として使われているビタミンPは自然由来の食品添加物なんですね。

ビタミンPのまとめ

●ベースクッキーの添加物に糖転移ビタミンPが使われている

●ビタミンPは色素=フラボノイド=ポリフェノールの総称

●ビタミンPには毛細血管を強くする作用が期待されていてさまざまな効果があるとされている

●日本では食品添加物として使用許可がおりている

いかがでしたか。はじめて聞く人も多かったと思われるビタミンPは、安全な食品添加物だったのですね!