恐怖!アメンボが肉食だった!
最近都会ではあまり見かけなくなった〈アメンボ〉。
みずたまりや川にプカプカ浮かぶあの姿はなんとも不思議な光景ですよね。
あのプカプカ浮かぶことができるのは表面張力によるものだと、どこかの科学館で教えてもらった記憶があります。
さて、そんなアメンボの生態を子どもと調べていてアメンボが実は肉食なんだということを知り、さらに調べてしまいました。
不思議な存在のアメンボの生態についてをぜひ一読ください!!
目次
アメンボの分類といつ見ることができるのか?
アメンボは半翅目(はんしもく)のアメンボ科の昆虫です。
半翅目のなかにはカメムシやセミも含まれていて、そのなかでも食べるものが近いというくくりでみると、タガメなどが仲間として分類されます。
日本には約30種類のアメンボが生息しています。
アメンボは1年一世代が基本なので、秋が過ぎる頃には落ち葉の下で越冬し、春に活動を開始して交尾、産卵をして一生を終えます。
ですので、私たちが見ることができるのは春先から秋までと推察できますね。
5月頃には卵からかえり、夏には立派な成虫になります。
また、アメンボの移動方法は、水の上だけではないのもまた驚きです。
半翅目の名前の通り、背中には翅(はね)があり、水のあるところへ翔んでいくことができます
アメンボが水に浮ける理由としては、体から油を出して足にある毛に染み込ませ水を弾くと同時に、表面張力の影響を受けて浮いているのです。
ですので、洗剤などが流れ込んでいる水の上では油の作用が働かず浮くことができません。
アメンボは何を食べるのか?
水に浮くためにいろいろな技術を使っているアメンボですが、果たして何を食べているのでしょうか。
タガメなどと同じような食形態をとっていることからも肉食の雰囲気が漂っていますよね。
アメンボは水面で基本的に生活をしているので水面に落ちてきた虫などを食べて生活しています。
また、それだけではなく、弱って水面に浮いてきた魚やカエルなども食べることがあるんです!!
アメンボのような小さい虫が、何十倍も大きいカエルや魚まで食べてしまうなんて驚きですね。
しかし、実際の食事の方法は噛みつくなどではなく、針状になっている口を刺して、体を溶かす液体を使って溶けた中身を吸います。
想像したらゾッとしますね。
かわいい見た目とは異なり、厳しい食物連鎖を生き抜く昆虫だったのですね。
アメンボの天敵は小さなハチだった?!
弱っていれば魚やカエルまで溶かして吸ってしまえるアメンボですが、天敵も存在します。
この敵はアメンボの卵に卵を産み付け寄生させて孵化した幼虫が、アメンボの卵を食べてしまうのだそうです。
そんなアメンボの天敵はアメンボよりも小さな体長1mmのハチです。
アメンボはこの小さなハチの寄生から卵を守るために水中に潜って卵を産むんですって。
厳しい自然を生き抜くアメンボも子孫を残すために命懸けで生きているのですね。
アメンボのまとめ
●アメンボは半翅目(はんしもく)のアメンボ科の昆虫。タガメなども仲間として分類される
●私たちが見ることができるのは春先から秋まで
●アメンボは水面に落ちてきた虫や、弱って水面に浮いてきた魚やカエルなどを食べる
●アメンボの天敵は体長1mmのハチ
小さい体に不思議を詰め込んだアメンボ、ぜひ見かけたらよく観察してみてくださいね!