大阪弁ってなんやねん?種類が1つじゃないって知ってた?
最近、職場で大阪弁には種類があるらしい、という話題になりました。
大阪生まれ大阪育ちで数十年ですが、詳細に分類されていたことに衝撃を受けました。
はたして、私の大阪弁はどんな大阪弁なのでしょうか?
目次
大阪弁は大きく分けて3種類ある
大阪府は日本のなかで2番目に面積の小さい都道府県です。
ちなみに、日本で一番大きい北海道は大阪の約41倍にもなります。
そんな小さな大阪の中で、大阪弁が複数存在することに衝撃を隠せられません。
では、大阪弁の詳しい分類を見ていきましょう。
大阪弁には大きく分けて3つの方言があります。
摂津方言と河内方言と和泉方言です。
なぜこの3つに別れているかというと、律令制のとられた時代には大阪は摂津国と、河内国、和泉国の3つに別れていたからだと考えられます。
大阪弁の標準語は摂津方言と言われている
複数存在する大阪弁にも標準語があるようです。これもまた驚きですが…
「摂津」とは、大阪でいうと北側の京都に近い方で北摂地域にあたります。
摂津方言は、北摂地域だけではなく兵庫県の阪神地区でも使われているようです。
摂津方言は大阪っぽいイントネーションはありますが、大阪弁の中でもクセが少なくまだ穏やかなイメージで、恐さも少ないです。
ちなみに筆者はこの北摂生まれなので、摂津方言を使っているはずです。
摂津市出身の知り合いが、自分たちの使ってる言葉が大阪弁の標準語らしいと三十数年たって気づいていたくらいですから、あまり気にしたことがありません。
河内方言
「河内」は大阪の東の地域にあります。大阪の夏祭りでは河内音頭という盆踊りの曲が流れるので有名です。
二人称に「われ」を使うのは河内方言らしく、語尾に「け?」を使うことがあり、大阪の人間でも聞いてて恐いな、と感じることがあります。
例えば「われ、◯◯ちゃうんけ?」みたいな使われ方です。あなたは◯◯じゃないの?って意味なのですが、われなどの呼称はヤクザ映画などでも使い回されていることがあるイメージです。
ちなみに自分の子どもには「け?」はやめてね、と言っています…
和泉方言
「和泉」は大阪の南西部にある泉州地域で使われています。
語尾に「~やし」「~やしよ」をつけたり、河内方言のように疑問系には「~け?」を用いることがあります。
また、和泉方言には敬語がなく、親しみやすい方言なのだそう。
ただ、イメージとしては恐いが強いです。
同じ大阪に住んでいても岸和田や和泉の方から来ている人の言葉が恐いと感じることがあります。
そんな和泉方言ですが、大阪のお祭りとして有名なだんじり祭はこの地域にあたるため、和泉方言が気になる人は一度だんじり祭に来てみてはいかがでしょうか?
和泉方言について調べていくうちに筆者が衝撃を受けたのは「おっちんする=座る」が和泉方言なのだということ。
子どもが産まれて大阪の保育所に通わすようになり覚えたのが「おっちんとんしようね=座ろうね」という言葉でした。
保育所で使っていたので子どもには全国共通かと思いきや、よそでは通じないという事実に驚きました。確かに地元(摂津方言地域)に帰ったとき「なにそれ」って笑われた記憶があります…
おっちんとん可愛いのになぁ。
大阪弁でもこんな言葉は普段使いしない
大阪弁のイメージとして真っ先に挙がるのは「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」の掛け合いではありませんか。
正直なところ、大阪の人間でもこのフレーズは普段使いしません。
ネタの1つとして話題を振られたときに「ぼちぼちでんな」という返しをするくらいです。
ちなみに相手を「われ」と呼ぶシーンも一般的には遭遇しません。
「なにかんがえとんじゃ、われー!!」っていう場面にそもそも遭遇しませんよね。
それから、摂津方言の地域を出て知った言葉として「いちびり」があります。
目立ちたがり、という意味があるのですが、これも北摂地域では聞きなれません。
三十数年たった今もいまだに「いちびり」を使うことはほぼないし、聞かないですね。
また、普段使っているもので関東の人に通じなかったのは「ようやらん」です。
「ようやらん」は「そんなことは私にはできないです」の意味なのですが、これ、通じないんですね…
余談ですが、関東の人に聞くと、大阪弁は「かわいい」と感じることがあるらしいです。大阪の人間は大阪弁恐いイメージなのですが。
「めっちゃ好きやねん」とかは確かにかわいいですね。このフレーズは大阪では普段使いしますよ。
この俳優さんめっちゃ好きやねん!などなど。
大阪弁には種類があった?のまとめ
●大阪弁には大きく分けて摂津方言、河内方言、和泉方言の3つがある
●大阪弁の標準語は摂津方言
●大阪に住んでいても使わない表現はわりと多い
普段から大阪弁を使っているので、もし通じない言葉があれば遠慮なく連絡してください!