ゴールデンエイジは見落とせない子どもの大切な時期だった!
みなさん、ゴールデンエイジって言葉、ご存知ですか。
子どものうちにしかできないことはたくさんあります。
実はゴールデンエイジも似たような意味合いで、見落とせない時期です。
3歳児をスケート教室に通わせた記事にも書いた通り、スポーツにも体得しやすい時期があることが分かってきました。
それがゴールデンエイジなのですが、ぜひ覚えていってくださいね。
目次
ゴールデンエイジとは?発達が関係している!
子どもの運動能力がとても発達する時期のことをゴールデンエイジと呼びます。
5~12歳(おおよそ年長~小学6年生)の期間のことをさします。
そのなかでも、5~9歳をプレ・ゴールデンエイジ、10~12歳をゴールデンエイジと細かく分けて考えることが多いです。
体の使い方や動かし方、技術を大人が驚くほどの短時間で覚えたり体得することができるのです。
このゴールデンエイジと呼ばれる期間は一生に一度だけの貴重な年代であるとも言われています。
ゴールデンエイジの特徴は?親はどんな関わりをしたらいい?
なぜこの時期をゴールデンエイジとよぶのかを考える指標に「スキャモンの発育曲線」と呼ばれるものがあります。
これはどんな能力がどんな年代に発達するのかを分かりやすくグラフにしたものです。
グラフのように、子どもの神経系は5-6歳頃に著しく発達し、成人の80%に達し、12歳にはほぼ100%に達していることがわかります。
要するに、大人たちの今の運動神経はおおよそ10~12歳の時に完成したものと考えられます。
このグラフから言えることは、5~9歳のプレ・ゴールデンエイジは神経系が発達する時期と言えるでしょう。
このプレ・ゴールデンエイジの時期にさまざまな動作を経験し、運動神経が発達すると考えられています。
さらに進んで10~12歳のゴールデンエイジは、神経系の発達が100%近くになるので動きの習得に最適な時期です。
この時期は見よう見まねで体得できてしまうほどです。
この時期に得た動作や技術は大人になっても身に付いているという特徴があります。
久しぶりに乗った自転車が難なく乗れるのも、同じです。
からだが覚えているということですね。
また、スポーツでトップレベルに到達するためにはゴールデンエイジにそのスポーツを経験する必要があることは世界的な常識なのだそうです。
さらにゴールデンエイジは自我が形成される頃でもあり、状況判断や戦術などを本人に考えさせるのにも最も適しています。
しかし、筋肉に関しては未発達で、パワーやスピードの要求には応えられません。
筋トレよりは、テクニックに目を向けましょう。
最後にゴールデンエイジのあとの13歳~15歳頃はゴールデンエイジとは異なり骨格、筋力の急激な発達により、パワーとスピードが備わります。
その反面、新しい技術の習得は難しく、今までできていたことができなくなるスランプに陥ることもあります。
それぞれの特徴をふまえて対応を変えていく必要がありますね。
ゴールデンエイジを活用するには?
そんな大事な時期を、どう過ごせば子どもは運動が得意になるのか?
明確に「コレ」というものは無いのですが、だからこそ、あらゆる運動をさせてあげることが大事だと思います。
ボールひとつ投げるにしても、相手に届くようにはどれくらいの強さでどのようにして投げればよいかを判断して行っています。
このようにゴールデンエイジのときにいろんな運動を覚えておくことが、将来一つのスポーツを選んだ際も専門的な技術を身につけるのが早くなり、それから高いレベルに引き上げることも容易になります。
サッカーや野球など好きなことをひたすらさせるのも専門性を高めるという意味では大切かもしれません。
しかし、いろんな運動をさせるといった意味では以前に書いた「シーズンスポーツ」という概念も大切だと考えます。
そして、プレ・ゴールデンエイジには公園で遊ばせるのも色んな運動ができるのだということも覚えておいてください。
鬼ごっこや缶けり、ケンケンパ、だるまさんがころんだなどなど。
昔遊んだことが意外にも神経系の発達に欠かせなかったんですね。
まとめ
子どもの運動能力がとても発達する時期のことをゴールデンエイジと呼ぶ。
5~12歳(おおよそ年長~小学6年生)の期間のことをさし、プレ・ゴールデンエイジと、ゴールデンエイジに細かく分けることができる。
5~9歳のプレ・ゴールデンエイジは神経系が発達する時期で、10~12歳のゴールデンエイジは、見よう見まねでも体得できてしまう時期。この時期に得た動作や技術は大人になっても身に付いている。
スポーツでトップレベルに到達するためにはゴールデンエイジにそのスポーツを経験する必要がある。
プレ・ゴールデンエイジには公園で遊ばせるのも色んな運動ができ、鬼ごっこや缶けり、ケンケンパ、だるまさんがころんだなど昔ながらの遊びも神経系の発達にひと役かっている。
いかがでしたか。
子どもの一時期がいかに大切か。スポーツ選手を目指すにも、そうでなくてもゴールデンエイジ、見逃せないですね!